2026/10/05 16:27

前までは、誕生日が近くなると、なんだかソワソワしていた。

けれど、ここ1〜2年は、すっかりそんな気持ちも湧かなくなった。

「ああ、また一つ歳を取ってしまうのか……」と悲観的になるわけでもなく、

誕生日プレゼントに何をリクエストしようか?!とワクワクすることもない。


家族に祝ってもらえる誕生日。

もう、それだけで十分なのだ。

特に去年のことを思うと、より強くそう感じる。

去年は、子どもの体調不良で入院の付き添いをしていた。

面会に来た夫がケーキを買ってきてくれて、病室でお祝いをしてくれた。

今年は家族揃って自宅でケーキを食べることができた。

改めて、平穏であることが、いかに幸せなことなのかをしみじみと感じた。


誕生日プレゼントは何が欲しい?と聞かれても、パッと思い浮かぶものがない。

必要以上に物を持ちたくないという気持ちも相まって、物欲が減っている自分に、我ながら驚いている。

会社員を辞めてから、同じ場所で同じ人たちと頻繁に顔を合わせる機会もなくなった。

そして気がついた。

今まで、わたしは「見栄」のために、いったいどれだけ買い物をしていたのだろう。

自分が本当に欲しい、必要だと思ったものしか買わなくなったら、

毎月のように服やバッグ、靴を買っていたことが信じられないくらい、買い物の頻度が減った。


「トレンドをちゃんと押さえていると思われたい」

「おしゃれに気を使っている人だと思われたい」

そんなふうに、他人の目を意識した邪な感情が、少なからず自分の中にあったのだ。

(ちょーダセー!)


あと、会社に向かうために、新しいアイテムを手に入れて無理やり気分を上げ、

自分を誤魔化しながら買い物をしていた部分もあった。

ある意味、ストレス発散だったのかもしれない。


今でも、ファッションやトレンドに興味がなくなったわけではない。

シーズンの服や小物をチェックするのは好きだし、見ているだけでも楽しい。

ただ、「値段が安いから」「服のバリエーションを増やしたいから」

「今これを持っていたらイケてるから」「誰かに見せびらかしたいから」……という理由では、選ばなくなった。

自分が持つものは、長く大切にしたい。

だから、本当に気に入ったものを選びたい。


「このブランドの、こういうところが素晴らしいな」とか、「これからも残っていってほしいな」と思えるものに、お金を使う。

今は、買い物というより、好きなものに投資するような感覚に近いのかもしれない。

だから、今年の誕生日プレゼントは、具体的に何を買うかを決めずに買い物に行った。

「この人から買いたい」と思える、好きなお店に行って、そこで「自分が好きだな」「長く着たいな」と思える服を選んだ。

結果、とてもいい買い物ができた。


買う物も大事だけど、それをどんな気持ちで選ぶか、誰から買うのか。

そういうことを大切にできるようになったことで、

前よりも買い物の頻度は減っているけれど、満足感や充足感は増えたような気がする。