2026/06/04 09:31


ゴールデンウィークの時期は毎年、わたしが通うガラス工房のグループ展が開催される。
その日はオープンの11時から15時まで、わたしが在廊する当番の日だった。

その前に10時から人と会う予定が入っていたので、9時過ぎには家を出た。
駅に着き、電車に乗ろうとしたその時、1件のメールが届いた。
なんと約束の30分前になって、先方から体調不良のため今日の約束をキャンセルしたいとの連絡だった。

先方に渡すはずだった、とても大きくて重い荷物を持っていたわたしの肩は、さらに地面へ近づくかのように沈み、気持ちまでどんよりと重くなった。

昨日の夜に連絡してくれていたら……。いや、せめて朝一番にでも……。

そんな言葉が喉元まで出かかったけれど、相手にどんな事情があったのかは分からない。
そう思い直して簡潔に返信し、電車に乗った。

ぽっかりと1時間ほど時間が空いてしまったので、カフェで過ごすことにした。
少しでも気分を上げようと、普段なら頼まない甘い限定ドリンクを注文する。
不思議なもので、少しずつ気持ちが戻ってきた。

人間は単純である。
それから「気分が落ちた後には、絶対に良いことがある!」と気持ちを切り替え、ギャラリーへ向かった。

すると、その日わたしが在廊している間に作品を購入してくださった方が二人も現れ、さらに委託販売のお話までいただくことになった。

まさかのトリプルミラクルである。
こ、これが引き寄せ……!?

引き寄せと呼べるような出来事は、これまでも人生の中で何度かあった。
けれど、たった半日の間に、こんなにも分かりやすい形で起こったのは初めてだった。
朝は肩を落としていたのに、気づけば帰り道は足取りが軽かった。

これが本当に引き寄せだったのか、ただの偶然だったのかは分からない。
でも、少なくともあの日のわたしは、「機嫌よく過ごすこと」の大切さを再確認した。
だから少しくらい気持ちが沈むことがあっても、その日の結論を急がなくていいのかもしれない。