2025/04/18 15:56
実は先月、約13年勤めた会社を辞めた。
退職が決まって同僚から「ええ?!どうして?」と言われるたびに
「いや〜、春から子どもが小学生で〜」と軽く返していた。
しかし実のところ、決断するまでには、この先の生活のことを考えて
何度も自問自答を繰り返したし、夜中に天井を見つめて考え込んだ日もある。
でも、今ならはっきり言える。
後悔は、1ミリたりともしていない。
周囲の反応も、まあ色々だった。
でも、意外だったのはその決断に否定的な人ってほとんどいなかった。
そこには本当に感謝しかない。
というか、誰にも相談もすることなく、決めてしまっていたので、
そんな隙を与えなかったのもあるのかもしれないが・・・
同僚に関しては「まあ、そうだよね・・・」と察してくれる人が多かった。
「会社を辞める=人生の終わり」みたいな空気に飲まれていたけれど、
辞めたらむしろ、“自分の人生がやっと始まった”ような気さえしている。
少なくとも、朝の満員電車が憂鬱で心が死ぬこともなくなった。
これだけでも、大きく違ってくる。
やめた直後、「このままダメになるんじゃ…?」という背徳感や
「明日は何をしよう」と考えながら布団に入れる幸福感を噛み締める・・・
暇もなく、子の小学校の入学による生活の変化や対応に追われていた。
これ、働きながらやってたら完全にクラッシュしてたな・・・と思う。
世のワーママはこれをこなしながら働いてきたわけなんですが
ぶっちゃけ、無茶すぎる。おかしくない?
共働きしないとやっていけない経済状況なのに
働きながら子育てしていくには厳しすぎると改めて感じた。
やっと小学校に関することも、少し落ち着いてきたところで
私は、ずっと見て見ぬ振りして後回しにしてきたことたちに手を伸ばしていた。
読みかけで止まっていた本。
普段手が回らなかった細かいところの掃除や整理整頓。
新しい趣味の勉強などなど・・・
些細なことでも、ひとつずつ、“やりたいと思っていたこと”を
片付けていくと、不思議と心が満たされていった。
別に特別なことじゃない。
自分のペースで「やってみよう」と思える時間が、何よりの贅沢だった。
やりたいことを、やりたいときにやる。
それだけで、ちゃんと生きてる気がした。
今の時点で、退職を決断してよかったと思える一番の理由は、
「自分で自分の人生の舵を切った」と実感できたことだ。
誰かに決められたスケジュールじゃなくて、自分で選んだリズムで生きる日々。
うまくいくかなんて分からないし、正直、未来はぼんやりしている。
だけど、不思議なことに――根拠のない自信が、じんわりと湧いてきている。
もちろん、誰かのせいにできない怖さもある。
けれど、だからこそ、失敗しても後悔しない。
それは「やらされたこと」じゃなくて、「自分で選んだこと」だから。
人生って、思ったより長くて、思ったより自由だ。
今自分が向いている方の延長線上に何があるのか・・・
だから時々、立ち止まって、方向を見直してもいいと思う。
今が苦しいなら“今までと違う選択”こそが
負のサイクルから抜け出す一歩になるかもしれない。
誰かから見た“ちゃんとした人生”じゃなくて、
自分が納得できる人生を、私は選び直しているところ。